2021/03/03 推し、燃ゆ

・「推し、燃ゆ」を読んだ

インターネットで感想をディグる前に書いている。絶対にけちょんけちょんに言われているから…

「どれだけ主人公に感情移入できるか?」で評価されるのが昨今の創作の流行りだなと思っている。花束みたいな恋をした、と並べられて語られるのも納得の嫌な俯瞰で描かれているなと思った。ADHDというよりは軽度の知的があるのだろうな(これは現実もそうだけど)という描写、自分でなくてもなんとなく身に覚えがあるような気がしてしまう。この嫌さをうまく言語化できないので、また折を見て描きたいな。

女を殴った推し、が煽りだったけど推しはほとんど出てこなくて、生きづらい少女の話だったな。最後の綿棒拾いは骨拾いとかけてるんだろうけど、それはちょっとよかった。

・これは勝手な未来予測だけど、この子の破滅が見えて嫌な気持ちになった。居酒屋のバイトがまともにできない子、アイドルに傾倒する子、高校中退の子、彼女に何が起こるか?と考えただけで憂鬱になるな

・いい本でした。流行りだし。