2021/05/19 燃えない街にて

・ルンパッパ

・梅雨入り?雨ばかりでやんなっちゃうね。

・犬が死んで4ヶ月ほど経つが、とうとう実家の親からしじみの砂抜きの動画が送られてきた。愛でるものに飢えている老親だ。こういうときに孫が効くんだろうなとしみじみ思う。

・やーだぺん。べつにアンチ出生ではないが、間違いなく今ではないので…

・こうも雨が続くと街も景気良く燃えないだろうなと思う。人々は街を燃やす代わりにインターネットでヒトを燃やすことに執心している。魔女狩りってたぶん、こういうテンションでやったんだろうな。近所のちょっと怪しげな未亡人(あるいは独身)の女性を燃やすときの気持ち、どんなだろうね〜。

魔女狩りといえば、レッドを全巻読みました。いや、すごい漫画だ。

つい粛清される側になって読んでしまうね…「どうなんだ!」と詰められて正しい回答を出せたことがない。外から見ているとあれよあれよと暴力に向かって突き進んでいくので何故!と思うけど、山岳ベースという限界状態で長く暮らしていることを忘れてはいけないなと思う。氷点下、ろくな食べ物も睡眠も取ってないのに恫喝、まともに思考できるはずもなく…

レッドを語る際にやはりこの死に順ナンバリングの秀逸さはよく挙げられるが、前半は読み流せるがこれが後半になるとガンガンに効いてくる。槍玉に上げられ、総括を求められ、殴られ、そして死ぬ、何回も繰り返されるこの流れにナンバー付きが減っていくたびだんだんと心が荒んでくる。もうやめてくれと言いたくなるほどに。メンバーの番号付き15の総括が済んだあたり、赤城(永田)と北(森)が捕まって心底ホッとした。これ以上人が死なない、もうリンチ見なくていいんだ…と思っていたら、急に16、17、18番目のナンバリングがされた人が出てきて驚き、そして悲しくなってしまった。山本先生の目論見通りだろうな…ほんとに急で、でも死ぬときってたぶんこうやってなんの準備もなくやってくるんだよな。

最終巻はもうむしろ、ゲバで死ぬ人はいないのである意味安心して読んでしまったけど、急にナンバー付きを出すのは心臓に悪かった。

そして後書きの岩木(稲垣)氏のコメントに声が出た。これはフィクションではないと突きつけられる、良い構成でした。

ド名作!

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